
上司が怖い…
同僚と上手くなじめない …
なんか毎日居心地が悪い…
仕事だから仕方ない…。
と割り切ることができれば苦労しませんが、
多くの時間を職場で過ごすうえで、とても大きな悩みです。
特に、入社して間もない若手や、後輩と先輩の間にいる中堅社員は、距離感に悩むことも多いでしょう。
この記事から分かることは以下のとおり
・人間関係が苦痛になる理由を知ることができる
・職場での人間関係を楽にするコツがわかる
会社には、友達を作りに来ているわけではないので、必ずしも深い関係になる必要はありません。
ただ、最低限の円滑なコミュニケーションが取れると、仕事は格段と楽になり、さらに良いパフォーマンスが発揮できるでしょう。
職場の人間関係が苦痛になる理由

そもそも職場の人間関係はなぜ苦痛になるのでしょうか?
おおまかに以下の二つのパターンが存在します。
・自分に原因があるパターン
・自分以外の人にも原因があるパターン
自分に原因があるパターン
・コミュニケーションの積み重ねが足りない
・伝達不足&確認不足が多い
・相手より先に言いたいことを言ってしまっている
・相手の反応を過剰に気にしてしまう
…など
人間関係は普段の行動や、振る舞いの積み重ねで形成されていきます。
上記のような場合は、知らず知らずの間に信頼を失ってしまっていることもあり、苦痛の原因に自分で気が付くのがなかなか難しいでしょう。
職場内で、その人の仕事ぶりや、性格についてレッテルが張られてしまっていることも多いです。
自分以外の人にも原因があるパターン
・苦手な人や怖い人と関わらなければならない
・指示を出す上司や先輩が仕事ができすぎてついていけない
・ちゃんと仕事をしない人がいる
…など
これらの場合、苦痛の原因となる部分を直接すぐに変えることは難しいと言えます。
かといって、関りを避けることもできません。
円滑なコミュニケーションのために、こちらがどう関わるか、コミュニケーションをどうとっていくか意識していく必要があります。
職場内でのコミュニケーションのコツ10選

職場内のコミュニケーションのコツを
・普段から意識できるコツ5選
・特定の人に対してのかかわり方のコツ5選
に分けて紹介します。
普段から意識できるコツ5選

円滑なコミュニケーションのために、誰に対しても、常に意識できるコツを紹介します。
1.基本的な礼儀やマナーをおさえる
普段から挨拶や返事をいつもちゃんとしているか、敬語を使えているか、不愛想でないか、などを一度見直してみると良いでしょう。
これらは基本中の基本ですが、相手にリスペクトを示すことでもあります。
ないがしろにすれば、相手はもちろん気分が良くないので、距離を置かれてもおかしくありません。
愛想の良い挨拶は、関係構築の一番の近道になります。今まで意識していなかった人は取り入れてみましょう。
2.相手の意図に関心をしめす
相手がどんな意図でその行いをしたのか、一つでも想像してみましょう。
より良い関係を築くチャンスが増えていきます。
例えば、Aさんが自分の仕事を手伝ってくれたとします。
この時、Aさんの仕事があるのにもかかわらず、自分を助けたいと思って気を使ってくれたことがイメージできます。
それに対して、「あなたも忙しいはずなのに気遣ってくれてありがとう」と伝えることで
Aさんからすれば”気遣った”という意図まで汲み取ったのだと分かります。
このように意図を汲み取ってもらえたら人は嬉しいものですし、それは円滑なコミュニケーションにつながります。
3.一度すべて聞き切ってから返す
会話の中で、相手が言葉を言い切る前に自分の話を始めて、遮ってしまうと、相手は話を聞いて貰えなかったと感じます。
どんなに言い返したいことがあっても、どんなに先が分かる話であっても、相手が言い切ってから返すようにしましょう。
また、聞くときに相槌やうなづくなどの反応も「話を聞いています」という意思表示なので欠かさないようにしましょう。
4.謙虚な振る舞いをする
自分に自信を持つことはとても良いことです。
ただ、自信がついてくると、人によっては「自分は能力があるんだ』とアピールしたくなってしまう時があります。
然るべきタイミングで上司などにアピールが必要なことはありますが、
普段の職場において自分を過剰にアピールすることは、逆効果になり、評価を落としかねません。
普段の振る舞いは謙虚で、結果はしっかり出している人の方が、結果的に良い評価に繋がりやすいと言えます。
5.感謝と謝罪はなるべくすぐに伝える
感謝と謝罪は、できる限り迅速に行いましょう。
素直で迅速な感謝と謝罪はそれはあなたの人柄として評価につながります。
お礼をするほどのことかな?と思っても、一言の感謝を伝えて損はありません。
また、謝罪は時間が空いてしまうと問題が大きくなることもあるので、注意が必要です。
コミュニケーションがさらに苦痛になることもあるので、迅速に行いましょう。
特定の人に対してのかかわり方のコツ5選

仕事をしていれば、折りが合わない人や、何かを言いにくい人、怖いと感じてしまう上司など、コミュニケーションを取りにくい人がどうしても出てきます。
そんな人とコミュニケーションをとる上でのコツを紹介します。
1.クッション言葉を使う
本題に入る前に前置きをして、受け取り手の衝撃を和らげるための言葉をクッション言葉と言います。
クッション言葉の例
・大変申し訳ないのですが…
・失礼かもしれませんが…
・自分の不注意だったのですが…
・勝手を申してしまい恐縮なのですが…
・もしよろしければ…
・お手数をおかけしますが…
・本来は〇〇すべきだったのですが…
…など
クッション言葉を適切に使うことで、相手への伝わり方の印象も和らげることができます。
また、言いにくい内容を言わなければならない時も、クッション言葉を使うことによって、自分の心理的負担を少しでも減らすことができます。
2.一通り考えたみたことを伝えた上で相談する
あなたが新入社員や入社してまもない時期であれば、考えるよりも先に質問をして、学んでいった方が良いでしょう。
ただ、入社してすぐの新人でなければ、質問するときや相談する際は、事前に自分で考えた上で、大まかな案や、自分の考えを持った上で動きましょう。
特に、厳しい人にの中には”自分でやれるところまではやったのか、考えたのか”という姿勢を重視する人も多いです。
・一通り考えた結果、自分は〇〇すべきだと感じています。
・このように考えた上で、〇〇の部分には不安が残るので、先輩の意見を聞きたいです。
このようなフレーズを大まかに準備して質問、相談すると、自分の気持ちにも少し余裕が出るでしょう。
3.リアクションは人それぞれだと知る
少し冷たい反応や、思ったより強い口調で言葉を返された時、少し身構えてしまうかもしれません。
しかしそれは、単に自分が想像していた反応と違うだけだった、という可能性もあります。
冷たい反応や強い返しだった場合でも、相手からすれば普通に返事をしただけだったということもあるので、気にしすぎないようにしましょう。
4.仕事の目的と、自分の立場を意識する
今、その仕事がどこに向かっているのか?会社としての目的は何なのか?を意識することで、上司が目指したいところが分かります。
上司のビジョンを把握していることで、その中で自分が任されている部分は何なのか、何をすべきなのかを明確に知ることができます。
それにより、自分の仕事の仕方だけでなく、質問や報告の仕方もより的を得たものに変わってくるので、
上司との連帯感にもつながり、仕事はしやすくなるでしょう。
5.報告や確認は少しし過ぎるくらいで良い
ホウレンソウ(報告、連絡、相談)という言葉が昔から語られているように、
仕事において報告、や確認は言うまでもなく重要です。
しかし、仕事をしていると、

というような、グレーな部分の疑問がたくさん出てきます。
そんな時は、やはり報告、連絡、相談してみるのが良いでしょう。
思わぬところに会社の信用問題が潜んでいることもありますし、
黙っていて怒られるよりも、言って怒られる方が最終的なダメージは小さくなります。
上司に一度報告したからには、共有した内容は自分1人の責任ではなく、会社も知っている内容とも言えるので、より確実な対応をすることができます。
また、報告、連絡、相談が密になれば、それはあなたの仕事の姿勢として信頼につながることもあるので、
積極的にするようにしましょう。
まとめ

多くの人が悩む職場での人間関係ですが、改善のために自分から取れるアクションも意外とあります。
もしどうしても合わない人ばかりだと感じたら転職などを検討しても良いでしょう。
その前に、コミュニケーションのコツをいくつか試してみると、苦痛の要因が少しずつ解決できるかもしれません。